木曜日, 2月 02, 2006

頭痛・ビジョン・持続

土日にすべてを投げうって、
司馬遼太郎の「功名が辻」全四巻を読破する。
その罰があたったのか、ここ2日間、頭痛がする。
左脳・上側頭溝あたりがずっと痛い・・。

心配になって、スッきりんのバイバイ頭痛講座というH.P.をみつけて
頭痛のタイプを判定するチャート診断をやってみた。
生まれてこのかた、頭痛というものをほとんど経験したことがなく、

「突然、今までにないほど激しい頭痛が襲った!」「Yes/No?」
「Yes!!」
と答えたら、

「診断結果 危険な頭痛の可能性」

と出て、いきなりかい!と思う。
くも膜下出血の可能性ありと出て、驚いて病院にいって、
くも膜下出血でしょうか?と先生に聞いたら、一笑にふされて、
炎症止めの薬をもらう。
それを飲んだら頭痛がおさまった。
医学ってすごいじゃん!と思う。


「功名が辻」は面白かった。
主人公は山内一豊の妻の千代で、千代を通して、
夫の上司である秀吉の異才さがよくわかるんだけれども、
第三巻、秀吉が最晩年に、景気づけにお花見を企画した場面で、
雄大なお花見を体験した千代の感想が面白くて、

秀吉は古今類のない園遊会好きなだけに、その構造の雄大さ、巧みさも比類がない。
遊びにも、
「企画力」
があるのだ。千代はこの醍醐の花見をみて、つくづく、
(この人が天下を取ったはずだ) 
と思った。たとえば家康の構想力など、秀吉が月だとすればすっぽんどころか、泥がめでしかないであろう。
天下取りも構想力なのである。夢と現実をとりまぜた構想をえがき、あちらを押さえこちらを持ちあげ、右はつぶして左は育て、といったぐあいに、一歩々々実現してゆき、時至れば一気に仕上げてしまう、その基礎となるべきものは、構想力である。

とあって、あー、天下取りもビジョンなのかーと思う。

昔から研究するにはビジョンが重要だと思っているんだけれども、
でも最近は、もっと重要なのは持続することなんじゃないのかなーと思いはじめる。

羽生さんも「決断力」のなかで、
才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを維持することである
といっていて、例で、

奨励会の若い人たちを見ていると、一つの場面で、発想がパッと閃く人はたくさんいる。だが、そういう人たちがその先プロになれるかというと、意外にそうでもない。逆に、一瞬の閃きとかきらめきのある人よりも、さほどシャープさは感じられないが同じスタンスで将棋に取り組んで確実にステップを上げていく若い人のほうが、結果としては上に来ている印象がある。

と書いていて、そうなのかーと思う。

持続しないと!

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