土曜日, 1月 05, 2008

勝間和代 お金は銀行に預けるな


正月に読んだ四冊の本の感想文。


まず一冊目。





勝間和代 お金は銀行に預けるな





われわれの世代は年金をもらえないらしい。





年金の給付開始が70歳まで延びる?


http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/110/index2.html


年金は新制度を立ち上げるしかない


http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/102/





この真偽はいろいろ議論があるのだと思うけれど


直感的にはおれももらえないと思う。


なので自衛しなくてはならない、


という問題意識があって読む。





いままで金融の本を数冊読んだけれど


この本は一番わかりやすい。そしてウェブ進化論を読んだときと


同じようななにか世界が開かれる感覚がある。





ここ数年、長時間労働が問題になっていて


グローバル化とはなんなのか?資本主義とはなんなのか?


お金とはなんなのか?という問題意識があったけれど


お金とは勝手に増えるもの、お金って小人だったんだ!


というのがこの本の一番のきづき。





おれなりの理解だとグローバル化とは


ひとりひとりが資本家・投資家になって


世界を見渡して成長している地域・分野・ものに


お金を投資するということだ。


日本という局所的な部分だけを見ていると


どんどんやせ細っていくようにみえるけれど


世界全体をみると、どんどん太っている場所があって


グローバル化は、その太っている部分に


だれでも投資しリターンを得ることを


可能にするシステムであるということだ。


だから国内がもう成長しないならば


世界を見渡して成長している地域に投資すればいい。





お金がすべてという価値観に染まってしまうのが市場主義の弊害で


働く側から見ればお金がすべてってどういうことよ?って思うけれど


逆に立場を変えて投資する側の視点に立てばリターンをよこせ!


ってことになって、そうしたストレスと欲望が複雑に絡み合いながら


世界中を覆いつくしているのがグローバル化で、


だからストレスだけでなく、投資に対するリターンというメリットを


享受してはじめてグローバル化の恩恵を受けることができる





勝間さんによると年間リターンで10%はものすごく高くて、


5%いけば上出来らしい。


この前に読んだ


大前研一 マネーハザード金言集


によると、週に半日ぐらいの時間を投資して


勉強すれば10%はいくという。


勉強するには時間がかかるけれど弱者が


資本主義のなかを生きていくうえでは必須の知識だと思う。





そして、これ。






高城剛 「ひきこもり国家」日本


p145


人間がお金を使う対象はサービスやモノの購入にあるが、増殖され続けるお金はやがてサービスやモノの絶対量を超えていく。そうすると、売買する対象に自然が加わることになり、環境を浸食していくようになるのだ。・・・極論を言えば、現在の資本主義と環境の保全はまったく矛盾している。






いまの金融資本主義というシステムでは


お金は増え続けるものなんだけれど


いずれ資源が枯渇するから修正を余儀なくされる。


成長は物質的豊かさをもたらし世界のどこかが成長しているから


リターンがあるわけだけれど、いまの環境問題の本質は、


成長自体が環境を破壊する原因になっているということ。


そしてエネルギーの供給がなくなれば成長は止まる。


だからおれが年金をもらうころ(30年後ぐらい?)には


世界の金融システムはたぶんいまとは異なる姿をしているはずで


そのとき金融資本主義によって年金システムが支えつづけていられるのかは


なんだかグレーゾーンだと直感的には思う。


われわれは、変化につぐ変化の忙しい時代を生きていかねばならないわけだ。





四冊分の感想文を書こうと思ったんだけれど


長くなってしまったのでつづきはまたこんど。


火曜日, 1月 01, 2008

flying rat


あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

年賀状、今年は浮遊感のあるネズミってやつを追求して

去年と同じく、ムダに下絵をたくさん描いた。

白い紙の上に、自分のイメージをかたちにしていくプロセスが

面白くて元旦をつぶす。

というわけでこれが完成形の"flying rat"。

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おまけで今年も進化の様子を大公開!

メイキングっておもしろい!と思う。

1/10.左上の絵が一番初めの絵

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2/10.迷走中

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3/10.ネズミの鼻まわりの形を理解する。

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4/10.上を向いている顔が徐々にできてくる。

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5/10.顔がアトラクターに落ち込む。

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6/10.胴体を探索する。

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7/10.胴体を探索する(その2)。

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8/10.揺らぎ。口を開けたくなる。胴体が完成。

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9/10.手足の探索。

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10/10.すべて完成。

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リンク:

2007年の年賀状

http://d.hatena.ne.jp/toooru/20070107

2006年の年賀状

http://i-mind.blogspot.com/2006/01/blog-post_02.html