木曜日, 4月 28, 2005

Design For Mind

ボスの部屋に置かれていたアイボを拾って学生部屋にもってきた。
充電させてからスイッチをおす。ダラリと垂れ下がった首が持ち上がり、アイボが動き出す。

マインド・リーディングの空回りという形容がぴったりくるような印象をもつ。
なにかいろいろやっている。いろいろ気持ち(?)を汲み取ることもできる。でもクロック数があわない。アイボはなにか動作をひとつやっている間に、あーかな、こーかなとこちらがたくさんの解釈を投影して一方通行で疲れてしまう。

ふと小さいころを思い出した。小さいころ恐竜型ロボットのゾイドが大好きだった。ゾイドにはモーターが入っていて、一方向に歩くことができる。小さいころ、遊びながらいつもゾイドが自律的に動いてくれるところを想像していた。幼心に、ゾイドに心的な因果性を持たせたいと思っていた記憶がある。

その問題がいま目の前にあると思った。アイボに心的な因果性を感じさせるにはどうすればいいのか?双方向のインタラクションを成立させなければならない。本物の犬とのひらきはまだまだ大きすぎる気がして、というか哺乳類は無理な気がするので、まずは爬虫類からはじめたらどうなるのか?たとえばカメとくらべるとどうなのだろう?ヒトとカメの間に成立するインタラクションとヒトとアイボの間に成立するインタラクションをくらべてみたらおもしろいのかもやしれぬ・・と思う。爬虫類系のペット愛好家のヒトにアイボの感想を聞いたらおもしろいのかもしれない。

火曜日, 4月 26, 2005

再開

ひさしぶりに日記をかく。継続は力というけれどモチベーションが続かず。

論文を執筆中。今日は131word書いた。methodから書き始めて、まだmethod。同じようなことを説明している論文を2,3集めて、使えそうな構文を抽出し、単語は別の論文からとってきて微妙に変える。日本語のように適当に書き出して推敲していくことができない。表現をひとつひとつ吟味して組み立てていく感じ。英語がここまでボトルネックになるとは思ってなかった。

その裏でアイディア・メモで内部モデルと自発発火の関係を考えていたら日本語で3000字になった。SfNのネタを考えなくてはならない。衝動的に「考える脳 考えるコンピューター」をアマゾンで発注。

最近、バロン・コーエンの「共感する女脳、システム化する男脳」を読んでいる。男の脳はシステム化にすぐれていて女の脳は共感にすぐれているという仮説を検証している。仮説を検証するために膨大な研究例を集めているところにおどろく!これが経験科学の精神なのであろうかと思う。「心の理論」の知識が再構築していく感じがとても楽しい。