土曜日, 2月 26, 2005

そつてん




芸大の卒展をみに上野の東京都美術館へいった。
油絵、日本画、工芸、彫刻などすべてのジャンルの卒業制作が一堂に展示されていておもしろかった。なんというか、ヒトが感じることのできる表象空間の可能性を脳を並列に並べて一斉にサーチしている感じがして壮観だった。
あたまの中で生成されたなにかを外に取り出せるスキルをもっている人はいいなぁと思う。ふと絵や造形はもう無理かもしれないけれど言葉なら自分もまだ向上の余地があるのではないか?と思う。ポエムですね、ポエム。

ふと思いついたのが「ドーパミンの歌」。

うーん・・(- -)


 NHKの人間ドキュメントを見た。沖縄の水族館にいるイルカのフジはなにかの病気で尾ひれを手術で切り取ってしまって泳げなかったのだけれど、ブリジストンのエンジニアに協力してもらってゴム製の人工尾ひれをつくって泳ぐ力を取り戻していくという話だった。
 手術した直後は仲間から離れて独りぷかーと浮いて泳ぐ気力のなかったフジが人工尾ヒレをつけることで徐々に泳げるようになってゆく。おもしろいと思ったのは、空中ジャンプにかかる負荷に耐えられなくてたびたび人工尾ひれは壊れてしまって開発は難航するのだけれど、一度泳ぐことを思い出したフジは人工尾ひれがない状態でも積極的に泳ぐようになっていた。沖縄の水族館でイルカの認知の研究ができたらいいなぁ・・と思う。

火曜日, 2月 15, 2005

修論発表

M2のタナベの修論発表の日。すすかげ台へ。
立派な発表だったと思う。お疲れさまでした。
ある事柄を想起したあとに、それと競合するような似た事柄を覚えると、想起した事柄の記憶がより不安定になるということは、PTSDの治療の原理としてつかえるだろうし、創造性の問題とも関係していると思う。あるひとつのことを考え続ければ考え続けるほどそれ自体は不安定になって、異なる概念に対してつながりやすくなるのではないか?そんなことを考えていたら記憶の問題はおもしろい!と思う。

アベカワ君の発表。相手に対して生理的な拒否反応と学問的な拒否反応が同時に起こるとヒトは原理主義者モードになる。おそらくそういうことなのだと思う。

夜、3時間ぐらい寝たあとに目がパッチリ醒めて眠れなくなった。酔っていたせいもあるし、ウツ気味だったせいもあるが、研究はまとまるのかとか、このままでいいのだろうかとか、ネガティブなことで頭が一杯になる。そうしているうちにふともしタナベ実験が正しいのならば、このネガティブな想起をした直後に意図的にポジティブな気分を想起させれば、ネガティブな想起が不安定になってるところに、ポジティブな想起が干渉して入れ替わってくれるのではないか?と思いつき、やってみたらかなり効果があって、そのあとすぐ眠りに落ちた。

木曜日, 2月 10, 2005

英語

Feynman Lecture on PhysicsのCDをボスからゲット。早速iPodに入れて聞いてみる。がわからない・・。
ふと竹内さんの「ファインマン物理学を読む」が本棚にあるのを発見。むかし衝動買いしたことを思い出した。読んでいたら量子力学を勉強したくなった。せっかくなので、Feynman Lecture on Physicsの洋書も買って量子力学を勉強して一石二鳥を目指そうかなと思う。

火曜日, 2月 08, 2005

海見えず

解析にフーリエ変換が必要になって、学部4年のときにかなりやったはずなのだけれどきれいさっぱり忘れていて、3日かかってフーリエ変換を勉強、プログラムを書いて、研究の解析をした。
解析してみた結果、また新たにシミュレーションを走らせなくてはならないパラメータ空間が発覚・・。

あの坂を登れば海が見える・・

そんな気分でフーリエ解析を勉強していたけれど、坂を登ったみたらそこに見えたのはまた新しい坂だった・・。

土曜日, 2月 05, 2005

See you


これで見納め

 アーノと最後のランチ。品川プリンスホテル38Fにある味街道五十三次のお寿司屋さんでボスにお寿司をおごってもらう。東京タワーや品川駅や海が一望できてとてもよかった。お寿司もとても美味だった。

 アーノはマツウラさんの評価がずっと気になっていたようで、ボスになにか言ってなかった?と聞いていた。マツウラさんはそういうことを言う人ではないから・・とボスが濁す。同業者の評価を気にしているアーノを見て、ああ、アーノはゲームクリエイターになったのだなぁと思う。

ウチにきたときにアーノにナガシマ結婚式の衝撃女装写真を見せていて、そうしたらおもしろい会話があった。
ボス:「パリにポスドクで行ったら?」
オレ:「きっとパリ症候群になってしまうよ」
サヅカ:「それって女性がなるんでしょ?」
アーノ:「でもヤナちゃんは女性だし(笑)」
おそるべし・・(笑)。

今度フランスに来るのはいつ?と聞かれてスペインで学会があるから行けるとしたらそのときかな・・と一応いっておいた。夏のパリはバカンスでみんなパリを出ていくので静かで劇場とかも空いていてすばらしいらしい。いいかも。

別れ際、アドリーンと両頬にキスをするフランス式のお別れがあるかもしれないとドキドキしていたらなかった。残念(笑)。

水曜日, 2月 02, 2005

ダウン

 風邪を引いた。
 朝起きたらサヅカさんから電話が来て新宿へ。アーノ一家と会う。「つな八」という天ぷら屋さんでランチを食べた。天ぷらは美味だった。でもこの天ぷらが当たったのかどうかわからないが、このときからお腹の調子がおかしくなる。
 その後、銀座へ。ソニービルの4階にあるQUAL1A東京へいく。アーノはQua1iaブランドを知らなかった。テレビは確かに色が違った!インナーイヤーレシーバーを試したかったのだけれどスタッフがいなくてできなかった。残念。スーパーオーディオCDもきいた。元ちとせをこれで聞いてみたかったけれどなかった。これも残念。QUAL1A東京はとてもおもしろい場所だった。
 その後本格的に体調が悪くなり帰宅。電車の中で吐き気とたたかって脂汗をかいた。疲れがたまっていたところに今日の寒さで風邪を引いてしまったようだ。

英語脳

アーノと3日間いた結果、頭の中で英語が飛び交っている。同じ曲を聴き続けた結果、その曲が頭の中でずっと再生中の状態と似ている気がする。どうも英語しか通じない相手と一日中英語を話しているとこうなるようだ。

2年前ジローと京都にいったときもこうなった。でもそのあとなくなってしまって、3ヶ月後ぐらいにボストンにジローに会いにいったときおまえの英語は京都のときがピークだったな・・と言われた。ボストンでは全然言葉が出てこなかった。頭の中で英語がぐるぐるまわっている状態をつくることが重要なのだなと思う。

英語力をのばすチャンス到来!と思いファインマン物理学のトークCDが聞きたくなってボスに買ってもらう。あとボスのiPod shuffleをみたらほしくなった。買おうかな。

いままでスキャナーで取り込んだPDFファイルをOCRで文字認識して透明のテキストを図の上に貼り付けるソフトをいろいろ試す。「読んde!!ココver10」を使うと、ファイルのサイズさえ気にしなければかなり簡単にできることが判明。

そういえばこんなものがあるらしい。
http://www.airpen.jp/shoukai/index.html
これを使えば、手書きのメモをすべて電子化できてしまう。かなり自分の中ではキター!という感じなのだが買うかどうか迷うところだ・・。


火曜日, 2月 01, 2005

ひきつぎ

アーノ一家、我が家出発の日。
朝調べると新宿の小田急の地下の駐車場に大きな荷物を預けられるコインロッカーがあることが判明。そこに荷物をあずけ、小田急のデパ地下でお弁当を買って代々木公園のベンチでランチを食べた。晴れていて気持ちがよかった。
 そのあと明治神宮に参拝。アドリーンもアーノもなんで都会の真ん中にこんなに広々とした空間があるの?と驚いていた。空間の使い方が全然ちがう。ここが散歩コースだったらさぞかしリフレッシュ効果があるであろう・・と思う。

 そのあとボスと合流してボスの友達でゲームクリエイターのマツウラさんにお会いする。引っ越して初めてのナナオン社にお邪魔した。クリエイター同士の挨拶は作品を見せること・・というわけでアーノが持ってきたデモをマツウラさんにお見せした。聞き逃しただけかもしれないが評価はなにも言わなかった気がする・・。マツウラさんが効果音を作曲した最新版アイボをみせてもらったり、マツウラさんが立ち上げた音楽系のソーシャルコミュニケーションネットワーク(SCN)のrecommuniについていろいろと説明を伺う。いまSCNが熱いらしい。SCNの本質は情報を発信する人のまわりに人が集まる・・ということなのかな。情報とはなにか?それが問題だ。アーノがとても喜んでくれてよかったと思う。

 その後、新宿へ。さまよった末に北の宿へ。カニをたべた。北の宿のカニは結構美味しかった。アドリーンはカニが大好きらしくとても喜んでくれてうれしい。
 その後、サヅカさんと会ってアーノ一家とお別れをした。ホストの役を無事に全うできてよかった・・と思う。