decarutoru
土曜日, 1月 01, 2011
金曜日, 12月 31, 2010
大晦日
たしか論文2報だすというのが今年の目標だったきがするけれど、完全にマドル・スルーまっただ中にいる。
梅田さんのシリコンバレー精神によると「マドル・スルー」というのは「泥の中を通り抜ける」、「先行きが見えない中、手探りで困難に立ち向かう」という意味でつかうらしい。
麻酔実験は竹ちゃんと共著でいければ論文の形はイメージできていて竹ちゃんがいる内に形にするとなると、一月中にはドラフトをかかなくてはいけないきがするけれど、優先順位があげられない。
いまは社会競合実験にリソースの大半を喰われていて、これに目処をつけないと、安心できない状態。
1頭目がwell-trainedのサルで、いいデータがとれたのだけれど、2頭目がビギナーでいろんな余計なことをするから、条件の統制がうまくとれない。
たしか自分の大目標は、自発発火の研究の流れから、イベント・フリーな解析手法を開発することにあったきがするのだけれど、いつのまにか、ガチガチのイベント解析に思考がロックオンされていて、なんでこんなに苦労するのかと考えると、サルに行動の自由を与えているからで、なんで自由を与えているのかというと、そこがひとつのフロンティアだと考えているからで、ということは、向き合うしかないというわけで、マドル・スルー状態。
イノベーションを起こすことに憧れるわけだれど、そのための絶えず出現する問題点を果てしなく地道につぶしているうちに一年がおわってしまったというのが今年の実感。
来年こそは。。
木曜日, 12月 30, 2010
金曜日, 1月 01, 2010
木曜日, 12月 31, 2009
大晦日
今年もいつのまにか大晦日。一年を振り返ろう。
今年の最大の出来事はやはり博士号をとったことであろう。D5ぐらいのときは出口が見えずもうサイエンスで食べていくのは無理だろうと半分諦めていたので、神様がくれたラストチャンスだと思って日々研究にいそしむ。
いつからか複雑ネットワークと意識のメンバーシップ問題の関係を研究したいと思うようになって、意識のあるなしを脳のネットワークのレベルで調べていけば、どこかでアノマリーに出会えるのではないかとずっと期待しているのだけれど、いまだ出会えず。でもそのアノマリーのカタチを想像することはなにより楽しい。
サルの実験をするようになって、サルの行動を観察する機会を多く得るようになった。社会実験で、ヒトとサルが隣り合って座っていてエサはサルの左右に置くことができるのだけれど、ヒトがいるほうに置くとヒトがエサを横取りしてしまう。そういう実験でヒト側にエサを置くと、サルはそっちじゃないだろ?といわんばかりにおれの手をぴしゃりとたたく。隣りのヒトは恐いから怒れなくてその代わりに実験者を怒るというのがサルも空気を読んでいておもしろいと思う。
今年はなんだか解析のコードばかり書いていて、本も論文も最小限しか読まなかった。脳が単一のモードになっていてやばい。そして、来年は論文を出さねば。
今年もありがとうございました。
火曜日, 9月 15, 2009
月曜日, 8月 31, 2009
8月
8月は当社比で2倍働いたきがする。
前半1/3が学会のデータづくり。
中1/3が、2日に1回は実験したくない!とストライキを起こす
サル君をなだめすかして社会行動の実験をした。
大好きなエサをあげると振幅が100倍大きくなる
電極がいたんだけどなんなの。
終わり1/3は、新しい解析を試す。
ここ一年、延々とone trialの高次認知の神経活動を抽出しようと
狙っているのだが、すべて玉砕に終わっている。
問題の本質は、高次認知は運動と違って
明確なfitting対象がないということで、
抽出する際になにがシグナルでなにがノイズなのか
explicitな教師信号を与えることができない。
だからみんなイベントを切るわけだけど、そうすると
temporal dynamicsが見られない。
最近、ファラデーが電線から生じている目に見えない磁力線を
「見る」ために電線の周りに砂鉄をばらまいたことを思い出して、
砂鉄のアナロジーで、間接的な何かを加えることで、
見えない高次認知の流れをとらえられないのだろうかと思った。
日曜日, 8月 02, 2009
展望台
新島三日目は山登りにいく。
真夏の太陽にさらされながら10キロぐらい歩く。
山に登って現れた島の全貌。
いつもグーグルmapの地図を見ているせいか、
この高さの俯瞰というのはとても不思議な感じで
street viewの次にこの高さで地図を作れたら
飛行機にのった気分で一日中眺めていられるような
アプリができる気がした。
素晴らしかったのが2時間歩いた末にたどり着いた
抗火石採掘場の先にあった石山展望台で
こんな感じに坂を登っていくと、、
山頂にもあったモヤイ像。
そして断崖絶壁から現れる地内島と式根島。
これが地内島。
風景のために旅行にいくということがあるとしたら
この地内島の風景はそれに値すると思うぐらいなにか
想像力をかき立てる眺めで、
ファンタジーの世界のなかにいるような感じがした。
昔よくやったFinal Fantasyの飛空艇から見える風景に
似ていると思った。ドラクエならあの島の上にほこらが
あって島に降り立ちたい気分というかそんな感覚がわく。
F先生はセカンドライフでもあんな感じで島をつくれるんだよーと
おしゃっておられた。
きっとこの俯瞰のレベルって地上をはっている日常では
アクセスする機会がなく、またグーグルマップの航空写真では
立体感がないためイメージ喚起力が弱くて、
山に登るぐらいでしか見ることができないんだけれど、
ゲームでは世界をコントロールしたり把握したりするのに
丁度地上数百メートルからの俯瞰がたぶん認知的に
一番ちょうどいい視点として昔から利用されていて、
それを現実世界で再発見してしまったというか
きっとそんな感じなのだと思う。