水曜日, 1月 12, 2005

high tension

頭が脳内麻薬でラリラリ状態。頭がよく回る。かといって本テーマではなくて副テーマについて考えているときになる。なんというか考えるに値する素晴らしい問題がある!・・ような気がしている。これは躁状態か。現実逃避ともいう。ファインマンのエッセイ、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」にあるファインマンが遊びで計算を始めると止まらなくなるというくだりを思い出した。(以下抜粋)

 僕は引き続きぐらぐらする動きの方程式をつくりだしたあげく、相対性理論では電子の軌道がどのようにして動き始めるかを考えた。しかし電気力学にはディラック方程式があり、量子電気力学があるではないか。こうして僕は自分でもきがつかないうちに(あっという間だった)、ロスアラモスに行くために中止した、あの僕のお気に入りの問題を相手に「遊び(遊びというよりほんとうは仕事だったが)」はじめていたのだった。それは僕の卒論に似たタイプの、あの旧式ですばらしい問題ばかりだった。・・・こうなると努力なんぞというものはぜんぜん要らなかった。こういうものを相手に遊ぶのは実に楽なのだ。びんのコルク栓でも抜いたようなもので、すべてがすらすらと流れ出しはじめた。この流れを止められるものなら止めてみようと思ったぐらいだ。そのときは何の重要性もなかったことだが、結果としては非常に大切なことを僕はやっていたのだ。後でノーベル賞をもらうもとになったダイアグラム(ファインマン・ダイアグラム)も何もかも、僕がぐらぐらする皿を見て遊び半分にやりはじめた計算がそのそもの発端だったのである。

 もしも自分の脳が物理の数式にリアリティを感じることができたのならばきっとこれに近い状態になれたのかもしれない。残念ながら、自分の頭は、どちらかというと、統合失調症のヒトが、思い出したくない嫌な記憶を隠すために新しい偽の記憶をどんどん作り出してしまうというスクリーン・メモリーの状態に近い気がする・・。ふぅ。

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