東工大名誉教授の森政弘さんの本:「機械部品の幕の内弁当 ロボット博士の創造への扉」がアマゾンから届いた。
おもしろい話がかいてあって、昔、森さんが東工大で授業をしていたときしばしば学生に「氷が融けたらなんになる?」と質問していたらしい。そうすると誰にきいても東工大生は「水です!」と答えたという。森さんは「氷が融けたら春になる」ぐらいなぜ言えない?と思ったらしい。
養老さんの「考えるヒト」に、科学の実証とは脳の中の規則と、外の世界の規則を対応させる行為である、とかいてあって、この言葉にいたく感動してそれからずっと脳の中の規則について考えていた。脳の中の規則では、氷が融けたら春になってかまわない!それを水にしてしまうのは外の世界の規則にばかり注意が向いているからだろう。もしも、笑いの法則というものがあるのなら、それは脳の中の規則がそのような性質をもつ、ということができるだろう。それは外の世界の規則とはまったく対応してないのだけれど、脳の中の規則のなかには確かに実在するなにかなのだ・・と思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿