金曜日, 12月 31, 2004

大晦日



 朝から雪がしんしんと降っていて夕方頃やんだ。田舎のおばあちゃんと兄夫婦が家にきている。姪は食いっぷりが実にいい。お腹はいつもポンポコリンである。

 今年もはや大晦日。今年をふりかえるとするか。今年を一言でいうならば修行の年であったと思う。セーフベースが吹っ飛んで、どうしたらいいかわからずもがきにもがいた年でもあった。はっきり分かっていたことは前進しなくては道はひらけないということだけで、でも前進など意識してできるものではなくて、苦しい年だった。オール電子化計画とか、思いついたアイディアはすぐ人と議論するとか、論文をひたすら読むとか、本をたくさん読むとか、ワラをも掴むような気持ちでいろいろやっているうちにひとつだけなんとなく頭の中に立ち上がったものがあって、それは、脳の内部の活動にたいするリアリティであったと思う。五感からの入力自体、またはそれに近い脳の活動ではなくて、もう少し脳の内部でおこなわれる活動。数学者になる人は数学的世界にリアリティを感じるらしく、哲学者になる人はきっと哲学的な世界にリアリティを感じるのだと思うけれど、自分のリアリティもそれに類似したものなのかもしれない。この感覚は大事にしていきたいと思う。

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