金曜日, 12月 03, 2004

メモ帳の中のジャングル

 最近、メモ帳が破綻している。

 階層型のカテゴリーをつくって情報を保存しているのだけれども、頭の中はどちらかというと小世界ネットワークで、概念群がリンクによって結ばれている。なので、頭の中でメモ帳の階層を飛び越えていろいろな考えがリンクでつながったときに、実際のメモ帳で新しい階層をつくらなくてはならず、カテゴリーがどんどん増えていて、どんどん無秩序になっていく。ジャングル化してしまって、全体を見渡すことができなくなった。

 ある問題意識をもったときに、そのキーワードをいれると、動的にそれに関係する情報の集合をつくる方法がほしい。これはグーグルの検索にちかいけれどもちょっと違う気がする。一時的な集合なのではなくて、脳の創造性を真似て、その情報集合が可塑性をもち時間的にずっと動的再構成をつづけるようなものがほしい。「ネットワーク志向型情報生成法」でも考えようかな。

 そういえば昨日米長さんのNHK人間講座をみた。いいことをいっていた。

 わかるということは、宗教にしても、職人芸にしても、自分でやってみて会得するということが大事であって、それこそが骨の髄で得たもの、本当に会得したものであると言えます。現代においては多くの場合、ほとんどの情報が外部から入ってきている。デジタル機器をはじめ、紙媒体もそうですけれども、目とか耳をとおして多くの情報が外から入ってきて、脳を発達させるとか、活性化させるとか、あるいは意識改革を促すとか言われていますが、実は外から入ってきた他人の知恵を借りて、いかにも賢くなったような錯覚に陥っているだけのことです。(米長邦雄 「大局を観る」 テキストより抜粋)
 
 情報のきりはりばかりしてないで、生の体験をしないとなぁとよく思う。でも、これだけ頭の活性化を促すということは、いまやっている情報整理法はなにか脳の思考と大きく相互作用をする要因をもっていて、だからそれをもっと促進する方法を追求していけば何かおもしろいものが出てくるんじゃないかなーとなんとなく思う。

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