日曜日, 4月 02, 2006

まとめて日記

3/26(日)

メイがきた。
「おじいちゃん」と「おじちゃん」を
言い分けられるようになっていた。
言葉があふれだす寸前という感じ。
「おじちゃん!」といって、手を引いて、
部屋のあちこちにいって、遊びにつきあわそうとする。
兄が京都に転勤するらしい。しばしのお別れ。




3/27(月)

明日の予習をしようと思って、「ザ・サーチ」を読み始める。
グーグルの歴史。おれが大学院生をやっていた5年の間に、
ネット業界では大きな変化が起きていたことを知る。

ネット上でお金を稼ぐメカニズム、「検索連動型広告」を考案した
天才発明家ビル・グロスのはなしがとても面白い。
グーグルは創業当時は、どうやってお金を稼いでいいか分からなかったらしい。
でも、ビル・グロスが開発した検索連動型広告のサービスをみて、
その重要性にすぐに気がつく。そして、それから、のし上がっていくことになる。

高性能の検索エンジン ・ 検索連動型広告のシステム ・ 人気サイト

ある時点で、この3つをグーグルはもっていて、ビル・グロスはもってなかった。
そこが勝負の分かれ目だったらしい。そして、この3つがそろったとき、
そこには、まったく新しい可能性の地平が広がっていることに
グーグルは気がついた。

カンブリアの進化の爆発をおこした三葉虫の眼の進化はこれに
似ているところがあって、触覚や聴覚は、センサーの性能が
あがったとしても、性能は線形にしか進化しないんだけれど、

眼は、光センサーだった視細胞の集団がだんだん陥没して、
眼球のくぼみをつくること、くぼみの入り口にレンズの結晶ができること、
視細胞の情報が神経系につながること、というさまざまな要素がそろわないと、
眼としての機能を果たせない。

でも、いったんレンズが視細胞に光の焦点を当てられるようになると、
その生き物は、光の世界に気がつく。他の生物の存在に気がつく。
そのような、眼の部品がそろったとき、突然性能が100倍ぐらい上昇するという
非線形な大変化が、カンブリアの大進化の引き金を引いたらしいのだけれど、

グーグルも、ある条件がそろったとき、突然世界が開けて、
そして、いま情報革命の中心にいる。そんなことを思ふ。


3/28(火)

ボスに引率されて某会社を見学させていただく。
ネットと脳科学の融合の問題。
それは脳のなかの「情報」の問題。

帰りにグランドハイアット東京のイタリアン カフェで
食べたケーキはおいしゅうございました!




3/31(金)

研究室の花見。多摩川で花見BBQ。



鉄板奉行現わる。


季節の変わりめで、へんなひともいたけれど、


お酒と焼き肉と焼きバターきのこがおいしかった!


BBQの準備をしてくれた研究室に皆様、ありがとう!!


4/1(土)

いまはやりのweb2.0の本質は、「創発の制御工学」なのではないかとふと思う。

そういえばドラクエ4で「進化の秘法」というのがあったのを思い出す。
ラスボスが「進化の秘法」によってどんどん進化して強くなってしまう。
でもファミコンは漢字表示がなくて「ひほう」という表示だったので、
ずっと「進化の秘宝」だと思っていた。

ふと、マンガのナウシカを一気読みしたら、古代文明の技術って、
すごい!と思う。巨神兵とか自己修復する建物などの生き物の性質を備えた
工学物たち。もしオートポイエーシスの理論を工学に応用できるようになったら、
こんなものがでてくるにちがいない、と思うものばかり。

今のところ、材料的な制約によって、生き物の性質をもった人工的な工学物を
つくるのは難しいのだけれど、おそらく、いま非常に、生き物的な発展をしている
工学物が一つだけあって、それが、インターネットなのではないか、と思う。
なんというか、物理的な制約をほとんどうけずに、ネットワークの複雑さをどんどん
ますことができる。そして、そこにさまざまな生態系がうまれている。
そこで、どんな創発を引き起こすことができるか?
創発の制御工学は、それに答える理論でないといけない、と思う。


4/2(日)
4月になって気分がブルーになって、ふと、二、三日前の日経新聞の
私の履歴書の早石修さんが書いていた座右の銘を思い出した

一燈を掲げて暗夜を行く、暗夜を恐るるなかれ、一燈に頼れ。

この言葉がなんだかとてもいい。

Gyaoの無料動画配信にはまって、明日のジョーをみた。
負けるな、ジョー!立つんだ、ジョー!

明日から頑張ろう。。

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